ミシマ青空通信

ミシマ青空通信 №46

202102№46.JPG  七十二候の一つで、『うぐいすなくと読みます(音読みは「コウオウケンカン」)立春の次候で 2/92/13頃に当たり、ウグイスが山里で鳴き始める頃です。「睍睆」とは鳴き声が良いという意味で、ウグイスは、オオルリ、コマドリとともに日本三鳴鳥に数えられています。また、黄色の羽を持つ高麗鶯(コウライウグイス)は、中国を含む東南アジアに生息していて、鳴き声も全く違いますが、皇帝の色である黄色の鳥と言うことで、尊ばれたそうです。ちなみに、梅や桜の枝で見かけるきれいな黄緑色の鳥は、ほとんどがメジロです。

 

 

 今年の節分は22日でした。23日でなくなるのは1984(昭和59)24日以来37年ぶり、22日になるのは1897(明治30)22日以来124年ぶりのことだそうです。節分は季節を分けるという意味の雑節(ざっせつ)で、本来は各季節の始まりである立春・立夏 ・立秋・立冬の前日を指しますが、立春は旧正月に近く、年の変わり目の意味合いが強いということから、立春の前日だけが今に残ったようです。雑節は、立春などの二十四節気(にじゅうしせっき)や、七夕(たなばた)などの五節句のように中国から伝わったものでは無く、日本人の生活や文化、特に農作業に合わせた季節の移り変わりを基に生まれた日本独自の「特別な日」のことです。地球が太陽を1周する時間は、およそ365日+6時間弱(365.2422)で、この6時間弱という端数によって季節と日付が大きくずれないように「うるう年」があります。さらに、立春の日の基準となる「立春点の通過時刻」は、「うるう年」までは年々遅くなっていき、「うるう年」は少し早くなりますが、このわずかな誤差の蓄積により立春も移動するのだそうです。

 新型コロナウイルスが日本に上陸して約1年になりますが、二度目の緊急事態宣言が発令された現在もなお、新規感染者数の大幅な減少には至っていないようです。都内の交通機関や繁華街の人の数も、むしろ一時期と比べて増加傾向にあるようで、先行きが懸念されます。一方、新型ウイルス流行収束のカギを握る、ワクチン接種の準備がすすめられています。供給が円滑に行われるのか、効果はあるのか、副反応が起こる頻度は高いのかなど不安材料はありますが、頼らざるを得ないのが現状です。さらに、ワクチンの効果がどれだけ続くか、現時点ではわかっていません。インフルエンザのように毎年接種しなければならない可能性もあり、政府は、国産ワクチン開発に対する支援強化を発表しました。東京オリンピックの開催も不透明ですが、収束の日まで気を緩めず、感染を避ける努力は続けていかなければなりません。

                    首都圏営業部  新井山 勲

2021,02,12