ミシマ青空通信

ミシマ青空通信 №45

202101№45.JPG 七十二候の一つで、『しみずあたたかをふくむと読みます。小寒の次候で 1/101/14頃に当たります。地中で凍っていた泉の水が動き始める頃で、かすかな温かさが愛おしく感じられます。実際には、小寒から大寒にかけて寒さの本番はむしろこれからですが、日脚が少しずつ伸びてきて、日差しに強さが増してきたことに気づきます。小寒から9日目を「寒九(かんく)」と呼びます(今年は13)。この日に山から湧き出た寒九の水は、一年で一番腐りにくく澄んでいる水とされ、薬になるとも言われたそうです。

 

 

謹んで新年のお慶びを申し上げます。

本年も変わらぬご支援ご協力を賜りますよう、宜しくお願い致します。

 

 今年は辛丑(かのとうし)』です。中国伝来の十二支は、もともと植物が循環する様子を表していて、芽が種子の内部で伸びきらない状態を表しているが2番目に来たのだそうです。このように、丑年は子年に蒔いた種が芽を出して成長する時期とされています。さらに(かのと)』は、古いものが一度枯れて今までとは違うものになることを意味します。これらのことから、2021年は、「これから発展する前触れの転換期」の年という解釈ができるようです。
 牛にまつわることわざのひとつに
牛に引かれて善光寺参りが有ります。信濃国小諸に住む心貧しいおばあさんが、軒下で布を乾かしていたところ、一頭の牛が現れて角で布を引っかけ走り去りました。おばあさんはその牛を追いかけ、とうとう善光寺まで来ました。そこでふと足元を見ると、牛のよだれが垂れており、そのよだれが牛とのみ思い過ごすな仏の道に 汝を導く己が心を(現代語訳)』と読めました。するとおばあさんの心に仏の心が芽生え、すっかり信心深い人間に生まれ変わりました。その後、お参りした観音堂で牛が奪った布を見つけたおばあさんは、牛と思ったのは、実は観音様の化身と悟り、さらに信心深くなり極楽往生を遂げることができました。という昔話が由来で、思わぬ他人の誘いで、物事が良い方に向かうことのたとえに使われます。ちなみに、この観音様は小諸の布引観音だったということです。

 ところで、今年の祝日の一部が変更になったのをご存じでしょうか。東京五輪の延期により、祝日を移動する法案が1127日に可決された結果、印刷されたほとんどのカレンダーには反映されておりません。くれぐれもお間違いのないよう、お気を付けください。

 

 ・海の日(本来は7月第3月曜日の719日) ⇒ 722(五輪開会式前日)

 ・スポーツの日(本来は10月第2月曜日の1011日) ⇒ 723(開会式当日)

 ・山の日(本来は811日) ⇒ 88(閉会式)、翌89日が振替休日

 

                    首都圏営業部  新井山 勲

2021,01,12