ミシマ青空通信

ミシマ青空通信 №41

202009№41.JPG  七十二候の一つで、つばめさると読みます。白露の末候で 9/189/22頃に当たります。玄鳥(ゲンチョウ)とはツバメの別名で、清明初候の玄鳥至(つばめきたる)(4/44/8)と対になります。ツバメは、ヘビやカラスなどに雛が襲われにくくする為、人家の軒下など人がよく出入りするにぎやかな場所に巣を作ります。昔から家にツバメが巣をかけると金運が上がるなどと言われていますが、最近は軒下のある家が少なくなってしまったようです。日本で子育てを終えたツバメが、越冬の為、主に東南アジア方面に旅立つ頃です。

 

 

 安倍首相の辞意表明を受け、自民党総裁選が98日に告示され、石破茂元幹事長(63)、菅義偉(すがよしひで)官房長官(71)、岸田文雄政調会長(63)が立候補しました。新総裁は14日に選出され、任期は安倍首相の残任期間である20219月までの約一年間となります。党内7派閥のうち5派閥から支援を受けている菅氏が最も優勢とのことですが、菅氏と言えば、読み方の違う菅直人(かんなおと)氏を思い出す方もおられるのではないでしょうか。菅直人氏は第94代首相を務めました。を広辞苑で調べると、かんでは該当せず、すげに、カヤツリグサ科スゲ属の草本の総称とあります(いわゆる菅笠の材料です)すが姓氏の一つが出てきます。さらに、名字由来ネットによりますと、さんは全国497位で約4万人おられるそうです。また、東日本ではすがすげ、中国や四国ではかんと読むことが多いそうで、菅官房長官の出身地である秋田でも、99%以上がすがということです。

 菅義偉氏は、いちご農家の長男として生まれたものの、高校卒業後、家業を継ぐことなく、一旦は東京・板橋区の段ボール工場に住み込みで就職し、その後、法政大学法学部政治学科に自力で進学し、政治家への道を歩み始めます。父・和三郎氏は、いちご栽培に成功した後、地元のいちご出荷組合の会長を51年間続けた地元の名士で、さらに、秋田県雄勝町の町議会議員を4期務めました。菅義偉氏は世襲議員ではないと言われるものの、このような父の血を、しっかり受け継いでいるように思われます。

令和おじさんとして知名度を上げ、「安倍首相が進めてきた政治を継承し、発展させる」と明言した菅氏ですが、緊急の課題である新型コロナウイルス対策や来年に延期されている東京オリンピックの開催など、難問が山積した中での船出となります。

 総裁選は誰が選出されるにせよ、冷静沈着で的確な舵取りを期待したいものです。

 

                    首都圏営業部  新井山 勲

2020,09,11